オークションで落札したリニア




以前、落札したリニアアンプの内部写真です。



今は無きワカサテクノロジー VTM-1K2A 144MHz500Wのリニアです。壊れてるらしいです。



上のふたを開けるとこんな感じ・ なんかごちゃごちゃ・ SWR検出部は別途ふたがありましたが、肝心のアンプ部は専用蓋無し
プリアンプ内蔵だったが、これだけ使えるので前オーナーが取り外したとの事でした。
見るとアンプのすぐ横を制御や電源の線が走っています。センスの無い配線。
アンプの入出力を結合させるパイパス路(発振など異常動作の元)を置いているのでした。



電源トランスは重たく、50V20Aとありますので、瞬間なら1.5kW以上、DCが絞り出せそうに思えます。



コントロール部 リレーが複数。変なの・。 アンプ入力部  このアンプは集中定数で
最初の分岐と最後の合成をやるのに、途中のアンプはセミリジットケーブルによる分布定数トランスとバランでできています。
ポリシー不明。144〜146MHzのたった2MHz、しかも500W運用が予想されるのはせいぜい300kHz程度の狭帯域なのに、
広帯域のトランスで作る意味が分かりません。放送用アンプからのコピーなのかなぁ? それにしてはプロ機とは比べものにならない
貧弱なアースとセンスの無い配線・。どうしても不安定になりやすいと言われる広帯域回路。
送信するとワイドバンドノイズをバラまくはずです。



FETはMRF151 アシの根っこで半田付けせずに延びたところから取り付けています。
取り付け穴が大きく、アースが削られてしまっています。取り付けねじと基板パターンのアースもつないでいません。
144MHzだしパワーが大きいので、ここはかなりアースを強化しないと安定動作は厳しいはずです。
SWRが上がってきたとき、すぐ発振するのでは使えません。144MHzでもSWR>2ぐらいは持ちこたえないと。
その先はALCでパワーを落としましょう
FETの不帰還は抵抗とコンデンサでかけています。結構微妙なんですが、定数は適切なんだろうか??
そういえばコンデンサは全てリードの物が使われています。VHFなんだからせめてパスコンぐらいチップの方が
良かったと思いますが・・  RFの通る場所はマイカ・・のチップは入手が難しいですが、アメリカ製メタルケースマイカなら
割と簡単に一個ずつ手に入ります。



出力部、500W出力となる合成部分のすぐ近くに、入力コネクタが接近してます。
全くセンスの無い配置。 SWRが上がるとエキサイタを道連れに壊れるかも??



SWR検出部とLPF部、電圧検出のコアは焼けて取り替えた模様。
それなら自作せずにバードの検出ユニットでも取り付ければいいのにねぇ・
LPFは一段のみ。LPF型の電力合成器とはいえ、アンプは広帯域回路だから、これでスプリアスが法定の-70dBcにはならないでしょう。
アースやシールドも弱いし。 トリマバリコンの羽が全部入った状態・これでは固定コンと同じで意味なしトリマです。

というわけで、私の感覚では不安定で使う気にならない機械でした。設計者は街の自作マニアってところでしょうか。
量産設計者やプロの一品物メーカー技術者ではないですね。とりあえず50Ωダミーでパワー計が振れていればOKってトコで。
市場では発振したり石が飛んだりトラブルだらけで、対応すると利益が無くなり赤字でしょう・・だからこのメーカーは無くなったんでしょうね。
まぁ電源トランス、ヒートシンク、ケースの値段で落札したので、通電せずにバラバラにする予定です。もともと壊れてるって事だったし。
さて、何に生まれ変わらせるか・・


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